北大SSPについて

人類が現在直面する地球規模課題の多くは、単独の分野・限定された地域でのみ適用可能な手法や発想だけでは解決するのが困難です。人類がこの先持続的な発展を遂げるためには、AIなど最新の技術を含む、様々な研究手法を柔軟な発想で自在に使いこなし、多分野・他地域の研究者と共同して、複雑な現象の本質を体系的に明らかにする能力が求められます。北海道大学Super Scientist Program(通称:北大SSP)では、こうした課題に対して、創造的な発想と手法をもって柔軟に解決に臨む、高い意欲と国際性を有する研究者の卵を見出し育成します。

北海道大学では、その地域特性から、道内や全国に散在する優秀な高校生に日常的に研究現場を見せるのが難しい状況にあります。そこで北大SSPでは、情報通信技術(ICT)を日常的に駆使して国際的に通用する最先端の研究活動を遂行します。同時に、ICTを自在に使いこなしながら、科学の議論や理系コミュニケーション(英語を含む)を日常的に行うことにより、総合的な「コミュニケーション力」を培います。

北海道大学は、伝統的にフィールド科学(農学、水産学、環境科学、森林科学)での圧倒的な強さに加え、ノーベル賞(化学)に代表される基礎科学の基盤、さらに近年では情報通信や宇宙(物理)などでも最先端の技術を有しています。北大SSPでは、これらを統合した我が国唯一の、新しい教育・研究法の実現を目指しています。

 

SSP受講生の目指す人材像

研究活動を通して、下記の4つの能力を有する人材育成を目指します。

1.コミュニケーション力

ICTを使って自らの意思を積極的に発信し意思疎通をはかる能力(英語力含む)

 

2.リーダーシップ力

意見を聞きつつビジョンを示し周囲を巻き込む能力

 

3.意志持続力

研究へのモチベーションを自ら維持でき目標に向かってやり抜く能力

 

4.論理構成力

情報を集約し矛盾のない論理を構築し図表を併用して表現する能力